イメージ創造学 「作りたくなるものを創る」 (2020)
授業目的
皆さんは魂が震えるような作品に出会ったことはありますか?小説、マンガ、音楽、映画、アニメ、ゲーム、なんだって構いません。そして「いつかはそんな作品が作れたらなぁ」とも思ったこともあるはずです。勇気のある人は、すでに作り始めているかもしれません。
ですが、いざ作り始めると、多くのものが自分に足りないことに気づきます。技能や経験、仲間や人脈、資金と場所。あらゆる現実が障壁として立ちはだかっています。
とはいえ、こうした問題は瑣末なものです。最も深刻なのは「作りたい」のに「作りたいものがない」ことす。別の言葉で言えば「創作の苦労に耐えられるような、新しくて、面白いものが思いつかない」状態です。
この膠着から前進するために、本講義では「作りたくなるものを創る」発想法を学習します。本授業では、毎週1つずつ発想の手がかりを解説します。この手がかりをもとに、履修者は自ら発想し、宿題として提出します。講義と宿題の小さなプロセスを積み重ねることで、独自性のある発想を創造する能力を獲得します。
講義資料
履修者向けにBoxでスライドを共有しています
スライド中に毎週の課題提出先を記載しています
今週の本
第1回 アイデアとは?
ジェームス・W・ヤング「アイデアのつくり方」
第2回 見立て
深澤直人「デザインの輪郭」
第3回 名残
原研哉「Ex-formation」
第4回 合体
田中浩也、館知宏 「コンピュテーショナル・ファブリケーション」
第5回 変形
元木大輔「工夫の連続」
第6回 逆さまと裏返し
坂根厳夫「遊びの博物誌」
第7回 思い込み
福田繁雄「DESIGN才遊記」
第8・9・10回 レトリック
佐藤信夫ほか「レトリック事典」
第11回 シズル
佐藤卓「塑する思考」
原研哉「HAPTIC 五感の覚醒」
第12回 くそまじめ
トーマス・トウェイツ「ゼロからトースターを作ってみた結果」
みうらじゅん「『ない仕事』の作り方」
第13回 枯れた技術の水平思考
牧野武文「横井軍平ゲーム館」
西堀栄三郎「西堀流新製品開発―忍術でもええで」
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過去の授業